スキャンする際のポイント:オブジェクトの特徴の把握
スキャンを開始すると、スキャナーは高速連続撮影を行い、被写体表面の凹凸の変化情報を読み取りながら、リアルタイムで立体イメージにつなぎ合わせていきます。被写体の凹凸の変化が明瞭でない場合、立体イメージの位置測定ポイントのつなぎ合わせに影響を与え、つなぎ合わせが失敗します。
但し、被写体そのものに明瞭な凹凸の変化がない場合でも、下記の方法を活用することで物体表面の捕捉ができるようになる場合があります。オブジェクトの特徴を正確に把握することによって、スキャンの成功率は向上し、スキャン可能な範囲は広げてきます。
ポイント1:特徴を追加する
デモビデオ:ヘッドモード
ストレートヘアなどの形状変化があまりない被写体では、アクセサリーなどを着けてスキャナーが形状認識できるようにするのが効果的です。
ヒント: 髪型の変更も効果的です。
デモビデオ:オブジェクトモード
左右対称の形をオブジェクトでは、カメラが形状変化を認識できなくなるため、スキャンに失敗する場合があります。この場合、パーツやその他の被写体の追加など、差異をつけてからスキャンするのが効果的です。
ヒント: 被写体の置く角度の変更など、形状を対称ではないようにすると効果的です。
ポイント2:周囲にあるものをまとめてスキャンする
デモビデオ:ヘッドモード
髪型が極端にストレートの場合、衣装や肩などの部位を入れ、形状認識をしやすくさせるのが効果的です。
デモビデオ:オブジェクトモード
形状が対称もしくは凹凸の変化が見えにくいオブジェクトでは、周囲のものをまとめてスキャンすると、効果的です。
ヒント: スキャン時に追加した被写体は、3Dモデルの編集機能があるソフトウェアで削除してください。
ポイント3:形状の特徴を利用し形状の取りにくい部位を補正する
デモビデオ:ヘッドモード
色の濃い、または一部認識しにくい形状の持つ被写体の場合、認識しやすいところを先にスキャンし、そこを利用してスキャンしにくい部分を補正できる場合があります。
ご注意: 被写体表面の色の変化による形状の読み取りに対する影響は、形状の変化による影響よりもより比較的小さいです。
ポイント4:鋭角に交わる平面に対しては、スキャンの方向を変えることでスキャンしましょう
デモビデオ:オブジェクトモード
スキャンする際、スキャナーを横に向けて持ちますが、鋭角に交わる平面では縦に持ち変えるのが効果的です。
ヒント: オブジェクトモードでスキャンする場合、焦点枠は横に持った場合のみ表示されるため、スキャン開始時には横に持ってスキャンを開始してください。