Author / UIAdmin
フルモード
スキャン方法:フルモード
フルモードでのスキャンのコツをご理解いただくことで、人物や大きなオブジェクトをスキャンすることがよりスムーズになります。
ご注意 スキャン品質を保つため、スキャン中、対象物が動かないようにしてください。 ヒント 人物や大きなオブジェクトをスキャンする場合、対象物の周りを回ってスキャンします。スキャンの操作の支障にならないよう、周りあるものにご留意ください。
基本操作
1. 人物全体をスキャンする際は、頭部、胴体、足部を三つの部分に分けてスキャンしてください。スキャンする順番は足部からでも構いません。
2. フルモードでのスキャンで生成されるファイルのサイズはヘッドモードやオブジェクトモードよりも大きく、処理に時間がかかるため、以下のビデオをご参照いただき、ゆっくりとスキャンしてください。
3. プレビュー画面の形状検知(白い検知点)の検知状況に応じてスキャンのスピードを調整してください。
形状検知は徐々に検知されるため、検知点の増加または変化が見られなくなってからスキャナーを移動してください。
ヒント •対象物の色が濃い(例:黒髪)、光沢のある表面、透明な表面および光を反射する表面をスキャンする場合、事前にこちらの説明をご参照いただき、スキャンしてください。 •対象物の表面が極端に滑らかな場合、形状検知が失敗しやすくなります。こちらの説明をご参照いただき、形状検知の特徴をご理解ください。
スキャンの再開
スキャンのポイント:スキャンの再開
スキャナーは1秒間に30枚の奥行きの異なる形状情報を捕捉し(30FPS)、それらの情報の共通点を読み取りつなぎ合わせます。
スキャンしにくい色、材質の持つ被写体をスキャンする場合やスキャナーの移動が早すぎた場合、または被写体のスキャンプレビューと実際との間に大きな差が生じた場合、つなぎ合わせが失敗する(Lost Tracking)可能性があります。
このような状況が発生した場合、スキャナーを再度スキャンプレビューが停止した部分に向け、被写体の画面と停止した部分に合わせると、スキャンを再開できることがあります。
デモビデオ
カメラの画面と停止した画面と重ね合わせられない場合、画面上の「リトライ」をクリックするか、もしくはスキャナーのボタンを長押しして再度スキャンしてください。
ヒント 長押し:スキャナーのボタンを2秒間押してからボタンから指を離すこと。
ファイルの保存
スキャン環境の光源について
被写体の固定
スキャンのポイント:被写体の固定
3Dスキャナーは被写体の形状を連続撮影し、捕捉した情報の共通点を認識しつなぎ合わせて立体化します。
被写体がスキャン中に姿勢を変えたり移動したりした場合、スキャナーが写真をつなぎ合わせられなくなり、失敗することがあります。そのため、スキャン中は被写体を静止させた状態にしてください。
スキャン時に被写体の一部が動いた場合、改めて動いた部分をゆっくりとスキャンすると、補正できる場合があります。
デモビデオ:
スキャン中に指が動いたため、動いた部分を再スキャンしています。
スキャン結果:
動いた部分を再スキャンすると、位置が異なった部分でも補正されることがあります。
オブジェクトの特徴の把握
スキャンする際のポイント:オブジェクトの特徴の把握
スキャンを開始すると、スキャナーは高速連続撮影を行い、被写体表面の凹凸の変化情報を読み取りながら、リアルタイムで立体イメージにつなぎ合わせていきます。被写体の凹凸の変化が明瞭でない場合、立体イメージの位置測定ポイントのつなぎ合わせに影響を与え、つなぎ合わせが失敗します。
但し、被写体そのものに明瞭な凹凸の変化がない場合でも、下記の方法を活用することで物体表面の捕捉ができるようになる場合があります。オブジェクトの特徴を正確に把握することによって、スキャンの成功率は向上し、スキャン可能な範囲は広げてきます。
ポイント1:特徴を追加する
デモビデオ:ヘッドモード
ストレートヘアなどの形状変化があまりない被写体では、アクセサリーなどを着けてスキャナーが形状認識できるようにするのが効果的です。
ヒント: 髪型の変更も効果的です。
デモビデオ:オブジェクトモード
左右対称の形をオブジェクトでは、カメラが形状変化を認識できなくなるため、スキャンに失敗する場合があります。この場合、パーツやその他の被写体の追加など、差異をつけてからスキャンするのが効果的です。
ヒント: 被写体の置く角度の変更など、形状を対称ではないようにすると効果的です。
ポイント2:周囲にあるものをまとめてスキャンする
デモビデオ:ヘッドモード
髪型が極端にストレートの場合、衣装や肩などの部位を入れ、形状認識をしやすくさせるのが効果的です。
デモビデオ:オブジェクトモード
形状が対称もしくは凹凸の変化が見えにくいオブジェクトでは、周囲のものをまとめてスキャンすると、効果的です。
ヒント: スキャン時に追加した被写体は、3Dモデルの編集機能があるソフトウェアで削除してください。
ポイント3:形状の特徴を利用し形状の取りにくい部位を補正する
デモビデオ:ヘッドモード
色の濃い、または一部認識しにくい形状の持つ被写体の場合、認識しやすいところを先にスキャンし、そこを利用してスキャンしにくい部分を補正できる場合があります。
ご注意: 被写体表面の色の変化による形状の読み取りに対する影響は、形状の変化による影響よりもより比較的小さいです。
ポイント4:鋭角に交わる平面に対しては、スキャンの方向を変えることでスキャンしましょう
デモビデオ:オブジェクトモード
スキャンする際、スキャナーを横に向けて持ちますが、鋭角に交わる平面では縦に持ち変えるのが効果的です。
ヒント: オブジェクトモードでスキャンする場合、焦点枠は横に持った場合のみ表示されるため、スキャン開始時には横に持ってスキャンを開始してください。
色、材質
スキャンのポイント:スキャンしにくい色、材質
レーザーの特性により、色や素材によってスキャンの精度が低下する場合があります。以下のような素材の被写体をスキャンする場合、スキャン方法を調整するか、あらかじめ表面に艶消しスプレーを塗布するなど、加工してからスキャンするとスキャン品質が向上することがあります。
光を反射する、もしくは透明な素材
被写体が金属のように表面が光を反射するもしくは透明な材質の場合、レーザー光が正確に反射しない、または透過するので、形状の測定が正しく行えません。このような場合、艶消しスプレーや色を塗ってからスキャンするのが効果的です。
黒いオブジェクト
濃い色は光線を吸収するため、レーザー光の反射が弱くなります。そのため、黒色などの濃い色の表面をスキャンするときは、スキャナーを被写体に近づけたり、光を当てながらスキャンしてみてください。
ヘッ ドモードとオブジェクトモードの最短スキャン距離はそれぞれ25cm、10cmです。髪の色が比較的濃い人物や濃い色の服を着た人物、あるいは色が比較的 濃い被写体をスキャンする場合、スキャナーを被写体に近づけてスキャンすると、反射するレーザー光が強くなります。またスキャン角度を調整すると、異なる 角度からの反射したレーザー光を捕捉することができ、スキャンできるようになる場合があります。
デモビデオ:ヘッドモード
スキャナーが黒い髪の形状を捕捉できない場合、オブジェクトの特徴の把握にご参照ください。
オブジェクトモード
スキャン方法:オブジェクトモード
正しい方法で被写体に焦点を合わせ、被写体の特長に合わせてスキャン方法を調整すると、お好みのオブジェクトを手軽にデジタル化できます!
スキャンの手順
1. 被写体に焦点を合わせる
オブジェクトモードのスキャン可能範囲(スキャンできる最大サイズ)は幅60cmx奥行60cmx高さ30cmです。
オブジェクトモードを使用する場合、必ず被写体を平らな面に置き、被写体に「焦点を合わせる」とスキャンできます。
「斜め上」から焦点を合わせると、スキャナーは被写体の大きさを素早く認識できます。
左手でスキャナーを横に持って被写体に近付け、プレビュー画面を見ながらスキャン開始位置を調整します。
被写体が緑の枠に収まったら、「スキャンを開始」をクリックするか、スキャナーの起動ボタンを軽く1回押してスキャンを開始してください。
デモビデオ
注意 被写体の背景の色が複雑な場合、焦点を合わせにくくなります。被写体をシンプルな背景の前に置いてスキャンしてください。 ヒント 緑の枠はスキャナーがその時点でフォーカスしている位置を示しています。スキャン開始後、スキャナーは自動的にスキャン範囲を調整します。そのため被写体を完全に緑の枠の中に収めなくてもスキャンを開始できます。
2. 読み取り結果を確認しながらスキャナーを動かす
スキャン中は、スキャンソフトウェアウィンドウの右側のクイックイメージに表示される立体イメージの読み取り結果を随時確認しながらスキャナーをゆっくりと動かしてください。
上の写真のAのグレー部分は読み取りが完了していない部分を示し、Bのカラー部分は読み取りが完了している部分を示しています。このような場合、スキャナーをAの方向へ動かし、イメージが欠けている部分を補ってください。
デモビデオ
任意の方向にスキャナーを動かしてください。ロボット頭部の読み取りができていない場合はスキャナーをロボット頭部の方向へ動かします。足の部分の読み取り ができていない場合はスキャナーを下へ動かします。スキャンが完了した場所を再スキャンしてもかまいません。被写体は静止状態を保ち、同じ部分を再スキャ ンし、読み取りが済んでいない細部を補ってください。
3. スキャンの完了
スキャンが完了したら、「完成」をクリックするか、スキャナーのボタンを軽く1回押してスキャンを終了します。
デモビデオ
ヘッドモード
スキャン方法:ヘッドモード
スキャンできる範囲を十分に把握し、あらかじめスキャン品質に影響を与える要因を取り除くことで、手軽に頭部をデジタル化できます!
注意 スキャン中、被写体の方はしっかりと静止してください。動くとスキャン品質に影響を及ぼします。 ヒント スペースの確保が難しい場合、被写体の方はターンテーブルなどを利用し、スキャナーを固定してスキャンしてください。
スキャンの手順
1. 最も近いスキャン距離を測定する
ヘッドモードのスキャン可能範囲は幅80cmx奥行50cmx高さ80cmです。スキャンできる範囲は固定されているため、「最も近いスキャン距離」からスキャンを開始すると、頭部の立体イメージを読み取りやすくなります。
メジャーを使ってスキャナーと被写体の実際の距離を測定できない場合、プレビュー画面を見ながらスキャン開始位置を調整します。
左手でスキャナーを横に持って被写体の頭部の中で最も突出してる部分(例:鼻や耳)に近づけ、プレビュー画面のイメージを見ながらスキャナーを前後に動かします。
最も突出している部分がプレビュー画面に表示されたら、「スキャンを開始」をクリックするか、スキャナーの起動ボタンを軽く1回押してスキャンを開始してください。
正面の最も突出した部分は通常は鼻ですが、側面の最も突出した部分は耳の場合もあれば頭髪の場合もあります。さまざまな部分に焦点を当てて最も近いスキャン距離を測定すると、スキャンしやすくなります。
デモビデオ
イメージを読み取るためのヒント 1. 横顔からスキャンを開始する場合は耳を基準点としてください。 2. 正面からスキャンを開始する場合は鼻を基準点としてください。 3. プレビュー画面にイメージが完全に表示されてから(頭頂部やあごがプレビュー画面に表示されてから)スキャンを開始してください。
2. 読み取り結果を確認しながらスキャナーを動かす
スキャン中は、スキャンソフトウェアウィンドウの右側のクイックイメージに表示される立体イメージの読み取り結果を随時確認しながらスキャナーをゆっくりと動かしてください。
上の写真のAのグレー部分は読み取りが完了していない部分を示し、Bのカラー部分は読み取りが完了している部分を示しています。このような場合、スキャナーをAの方向へ動かし、イメージが欠けている部分を補ってください。
デモビデオ
任意の方向にスキャナーを動かしてください。あごの部分の読み取りができていない場合はスキャナーをあごの方向へ動かします。スキャンが完了した場所を再ス キャンしてもかまいません。被写体は静止状態を保ち、同じ部分を再スキャンし、読み取りが済んでいない細部を補ってください。
ヒント
スキャナーを一周させた後、スキャナーを顔の前で静止させ、ゆっくりと顔全体をスキャンすると、顔部分のスキャン品質が向上します。
スキャナーは被写体表面の凹凸を感知することで被写体との位置関係を測定しています。被写体の髪型に明瞭な起伏がないなどの場合、スキャナーは被写体との位置関係を測定できなくなります。「オブジェクトの特徴の把握」の説明を参考に位置関係を測定する目印を追加してください。
3. スキャンの完了
スキャンが完了したら、「完成」をクリックするか、スキャナーの起動ボタンを軽く1回押してスキャンを終了します。